書いてある内容が既知で新しいものがないのではと疑いながら読み始めた。AIによる膨大なデータ分析からトップ5％の売り上げを上げている社員はこの行動をとっている人が何％という書き方で具体的な数字を呈示出来ていることは現実味のある自ら調査した成果である。
陳腐だと思いながら最後まで真剣に読んでしまったのはその現実味ゆえのことだろう。
著者は行動して生産性をあげることを目標にしていると思われる。内容も個人でできる行動、組織に働きかける行動、行動を継続する方法という構成になっている。
特に私にとっては3章の強いチームを作る発言は参考になった。

題名がトップ5％の社員となっているがあくまで大企業で働く社員の話で製造業や中小企業や経営者など分析の対象となった環境から外れた場合はどうなのだろう？勿論共通項はあるに違いないがここには挙げられていない要素が出てくるかもしれない。
2章のシンプルな思考と行動の中の目的を忘れないことや振り返りの時間を確保することはどの業種、立場でも必要なことだろう。
大企業の社員でも会社の文化や上司がパターナリスティックな場合はそれを変えることから始めなくてはならないだろう。