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呼吸の話

昨年の12月の末に学校歯科医をしている中学校の一年生を対象に歯科講話をしてきました。マスクのこと、呼吸の事と関連付けて歯の話をしました。

コロナが蔓延してからは歯磨きの実習が出来ないので動画で歯磨きのコツを伝えました。

 

私のパートはおまけのような事で、マスクをしていると口呼吸になりやすく呼吸も浅くなりがちなので深い呼吸について(深呼吸ではなく普通の呼吸で深く)説明しました。

1分間に10回呼吸しているとすると1時間では600回、1日ではなんと14400回です!深く呼吸できれば1回の酸素の取り込み量は僅かしか違わなくともトータルでは相当な量になります。加えて腹部の動きにより血液の循環も良くなりますので心身のパフォーマンスが上がること間違いなしです。

息は自動的に入って来るのではなく筋肉により胸郭(肺)が広げられ陰圧になるので空気が入ってくるわけです。一般に浅い呼吸では肩や胸だけで行っている呼吸の事です。深い呼吸=腹式呼吸というわけでもありません。安静時には横隔膜と肋間筋が主に働きますが、多くの息が必要な時には胸鎖乳突筋(首)、僧帽筋、広背筋(背中)といった首や背中の筋肉も使われます。そこで、胸郭の下の部分(体の横で肋骨の下の部分)に手を当ててもらいここを膨らませて、と練習してもらいました。驚いたことにここを膨らませられない子がいました。普段からここが動く呼吸ができると、安静時の呼吸量の7,8割を占める横隔膜の動きが良くなります。

姿勢も良くなります。姿勢がいいからいい呼吸ができるのか、いい呼吸が出来ているから姿勢が良くなるのか、両方ですね。

 

中学生に限らず皆様にも是非取り入れてもらいたい健康法です。お金もかからない、たいして努力もいらない、すぐ出来る、最高です。

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