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メインテナンス定期的な通院が必要です(1)
足立区は北千住にある横田歯科医院、院長の横田です。歯周病治療に力を入れています。
今回は数回にわたり術後のメインテナンス（定期的来院の予防プログラム）の重要性について説明します。
参考文献は「Effect of professional tooth cleaning on healing after periodontal surgery」です。
1975年に発表された古典的論文ですがこれらの積み重ねで今の歯周病治療のシステムが出来上がっています。
被験者は重度の歯周病患者20人で前歯と小臼歯が対象です。根尖測移動の歯周外科をやった後6カ月後のメンテナンス群（対照群）と2週間に一度来院し歯面清掃を行うテスト群に分けて2年間追跡調査しました。
結果です。
口腔清掃状態（PI)はテスト群では良好な状態が維持されましたがテスト群では改善はなしでした。
歯肉の状態（GI)はテスト群ではいい状態が続きましたが対照群では術前より悪くなっていました。
歯周ポケット（PD)はいい状態が維持されましたが対照群では後戻りがみられました。
実験群では初期 4.3mm 6か月 2.4mm 12か月 2.2mm 24か月 2.5mm
対象群では初期 4.7mm 6か月 3.0mm 12か月 3.2mm 24か月 4.0mm
術後の観察期間が長くなるにつれて両群間の PD の差が顕著になった。
結論としては2週間に一度の専門家による歯面清掃は歯周外科処置後の治癒を良好にするとなります。
古い論文なので問題もありますがただ単に2週間に一度来院していたのではなく、悪くなる兆候があれば治療するし、セルフケアが落ちないように再三にわたり歯磨きの動機づけをしていることを見逃してはいけません。
歯周病の手術をしたけれどもその後何もしないでいると再発する確率が大きくなります。
