医院からのお知らせ

News topics

main image

メインテナンス定期的な通院が必要です(2)

足立区は北千住にある横田歯科医院、院長の横田です。歯周病治療に力を入れています。

今回の論文は

「The long-term effect of a plaque control program on tooth mortality, caries and periodontal disease in adults Results after 30 years of maintenance」

有名なアクセルソンの論文です。30年間のメインテナンスで、う蝕、歯肉炎、歯周組織がどう変わったか報告した研究です。1978年から色々な形で発表されていますが、スタート時点で51~65歳に焦点を当てたこのシリーズ最後の発表です。

この研究には20~65歳の555人が参加し(うち180名は対照群、6年後に中止)、6年後からはテスト群を20~35歳(グループ1)、36~50歳(グループ2)、51~65歳(グループ3)の3グループに分けています。

初めの検査の後、各々は虫歯治療、クリーニングが行われました。各人は詳細な状況説明と自己診断とセルフケアのための教育を受けました。最初の2年間は2カ月に一度、3年目から30年は3~12カ月に一度患者に応じてメインテナンスを行いました。

 

その結果です。

グループ3は人数がスタート時85人だったのに30年後には24人になっています。そりゃそうです。40人がなくなり、18人は引っ越し、3人は興味がなくなりました。

歯はどのくらい残っているかというと失った歯の平均は20.1本から30年後は18.3本へ、つまり一人平均1.8本しか失っていない!

 

 

 

虫歯では(これは全体257人の話ですが)新たに発生しなかった人が107人、1歯面虫歯になった人が47人、2歯面が47人とほとんどの人は非常に低い発生率となっています。

 

 

 

 

そして歯周組織もほとんど喪失せず、歯周病が原因で抜歯した歯はグループ3で3本にとどまっています!(他の理由で全部で43本抜いていますが)

 

成績が良すぎるという質問が後を絶たなかったと言われています。アクセルソン自身も一つの診療所での成績であり、すべてに当てはまるわけではないと言及しています。通常は平均0.1~0.2㎜位のロスがあると言われています。30年なら3㎜くらい喪失してもおかしくはないのです。

 

ここで大事なのは患者さんはただ定期的に来てクリーニングを受けていた訳ではない、

セルフケアと自己診断の教育を受け、いわば自主的に予防プログラムに参加していると言う事です。

 

 

診療時間 日・祝日
9:30
〜13:00
× 9:00
〜13:00
×
14:30
〜19:00
× 14:30
〜17:00
×
footer-image