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睡眠について
こんにちは。足立区は北千住にある横田歯科医院、院長の横田です。歯周病専門医です。
昨日は午後から江北にある「すこやかプラザ足立」のオープン記念、足立区医療介護スキルアップ研修に行ってきました。
すこやかプラザ足立は足立区の医療・介護・健康の拠点として4月21日に後期高齢者が増えるこの年にオープンしました。
場所がちょっと不便なんですが・・・・。
基調講演として睡眠の世界的権威である筑波大の柳沢先生を招いて
「睡眠の謎に挑むー健やかな睡眠から始まるウェルネス」という演題で
講演頂きました。
皆さんご存じのように質の高い睡眠は健康長寿の1丁目1番地です。
脳をもつ動物はすべて眠ることが分かっています。ところが脳を持たないクラゲも寝ることが
分かって睡眠は脳の起源より古いらしいです。
睡眠についてはいろいろ言われていますが、根本的な問題、つまりなぜ睡眠が必要なのか、眠気とはいったい何かについてはまだ
良く分かっていないそうです。
因みに昼間の眠気は異常で
・睡眠不足
・不眠症
・睡眠時無呼吸
・リズム異常 などが考えられるとのことです。私らは睡眠時間が足りてないようです。
もっとも60歳くらいになると一日6時間で十分だそうですが日本人の睡眠時間は世界的に見ても
短くとくに子供の睡眠時間が足りていない、女性の方が男性より短いのは珍しいとのことです。
面白いことに睡眠時間とGDPをグラフにすると大体比例し、もし日本人が欧米並みに寝れたら
世界第3位くらいのGDPになることが予想されるそうです。
夢について
覚えているのはネガティブなことが多いようだが、現実に嫌なことが起きたときの耐性が得ら
れると考えられているそうです。
最後に不眠症について
遅寝、早起きがおすすめでベッドにいる時間をなるべく短くした方がいい。
ベッドに入ってずっと寝付けないとかえって脳がベッドは寝れない所と勘違いしてしまい
余計寝れなくなる。眠くなるまで静かな行動をするのがよい。(スマホやテレビはだめです。
光によって容易に覚醒が引き起こされる)
詳しくは柳沢先生の著書
「今さら聞けない 睡眠の超基本」をご覧ください。
また、睡眠のリズムや無呼吸が起きていないか、実際どのくらい寝ているのかを調べるには
入院してポリグラフ検査を受けないといけませんが、自宅で受けれるキットを先生が開発しています。
装置を送ってもらいまた返却という手間はありますが結果はクラウドで自動的にあげられ、
正確な睡眠パターンが分かります。パンフレットを添付します。
第2部は医療。介護・福祉の現場からスタッフがでてシンポジウムが行われました。
夜勤のある事業所のスタッフにとっても睡眠は他人ごとではありません。
自分の睡眠を見直す機会になりました。

