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人間はなぜ歯を磨くか

こんばんは。
足立区北千住にある 歯周病センター横田歯科医院の歯科衛生士横田です。

最近、寝る前のちょっとした時間で読んでいるのが
「人間はなぜ歯を磨くか」という北海道大学歯学部の教授だった石川純先生の本です。
1986年に書かれた本で、今は絶版ですが、いろんな先生方の症例報告の参考文献になっていたので、
ずっと欲しくてやっと古本で手に入れました。

本を見た院長が表紙の写真に写っているのは、自分の後ろ姿だとビックリしていました。
そう言われるとそうかも。。。

院長も大学で石川純先生の授業を受けていたそうです。

70年位前の日本ではは、歯槽膿漏(歯周病)の原因は歯石などの局所的原因の他に未知の全身的な原因が大きく関与していると考えられていて、治りにくく、治療してもすぐ再発してしまう病気でした。
現在では、歯周病の予防や治療には一般の方も歯ブラシが大事だということはよくご存知ですが、その頃は臨床実習にも患者さんへのブラッシング指導などは見たことも聞いたこともなかったそうです。

石川先生は歯周病学を勉強しようと留学したアメリカで、歯周病の治療には歯磨きが非常に重要であり、何より大事だと学びました。
そしてブラッシングの大切さを日本に広めた先生です。

さて、本題の「人間はなぜ歯を磨くか」です。
急速に進む街や空や川の環境汚染・・・それよりももっとはるかにひどい環境汚染とそれに伴う自然破壊が口の中で着実に進んでいる。
それは砂糖の消費量や柔らかくなった食事などにより、歯という自然林が破壊されつつあるのに、その原因には目をつむって、
そこに被せ物や義歯、インプラントなどさまざまな人工林が安易に植えられていないか。

文明生活を営みながら、健康な口を生涯保ち続けるために、いま一度食卓を謙虚に見直すことと、歯ブラシという代用繊維を手まめに口の隅々まで届かせるほかに、道はない。

と石川先生は書かれています。
30年前に書かれている本ですが、歯科医療が進歩しても現代の日本も同じ問題を抱えています。

どうしたら歯磨きの大切さをわかってもらえるかという先生の悩みも書かれています。
石川先生のお人柄の伺える文章で、とても楽しく読めました。
もう少しまとめてまたご紹介したいと思います。

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