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ドイツ旅行3 いよいよベルリンへ
6月26日(火) 曇り時々晴

今までの天気がうそのように暑くなってきて今日は半袖。ハンブルグからバスで2 時間かけてバードドーベランへ行き1886年に造られたSLモリー号に乗車。その後古都リューベランへ。


ハンザの女王と言われるだけあって美しい町並み。もう少し内陸にある何とかいう町から採れる塩の交易で繁栄しました。ハンザ同盟は13~17世紀にかけて存続したが14世紀に最も繁栄し200以上の都市が加盟していました。
この町には商人たちが身寄りのないお年寄りの為に13世紀に建てた所謂老人ホームが残っていて今も使われています。慈善事業なのだが良い行いをして天国に行くというエゴの産物らしい。壁にはお金を出した商人たちの絵が描かれ入所者は彼らの為に祈ることを義務付けられていたそうです。
この都市の位は高く各国の元首が会議のため来訪しても市長は階段の上から出迎え下には下りて来ない。エリザベス女王が来たときだけ女性と言うことで半分だけ会談を降りて迎えたそうです。昔の矜持が今も残っています。
スーパーマーケットでこまごまとしたお土産のまとめ買い。4時間かけてハンブルグへ帰還。バスでの移動が多く案外疲れる。途中トイレ休憩でドライブインに寄るが大概70セントか50セント払わないとトイレに入れない。
あすは団体を離脱しいよいよベルリンへ。
6月27日(水)晴
朝ホテルにタクシーを呼んでハンブルグ中央駅へ。タクシーは日本のように道で捕まえられるが予めガイドさんを通してホテルで予約しておきました。ベルリンシュークロイツまでドイツ新幹線に乗車。二等席(自由席)にだったので席を確保するまで4人で右往左往。ツアーの予定ではドイツで2番目に美しいとされるシュベリーン城の見学だったのだが仕方ない。

約2時間半の乗車の後駅にてメラグ社のサンドーさんに会うことが出来てほっとしました。
ベルリン市内の歯科医院を3軒見学し午後はメラグ社の工場見学。ドイツでは90%の歯科医院がウォッシャーディスインフェクターを持っているそうです。土日と水曜の午後が休みという歯科医院が多いそうです。最近は複数の歯科医が集まって開業するパターンが多く私たちの見学した医院も全てそうでした。夏休みは医院を閉めずに交代で2~4週間とるそうです。
ドイツの助手はまず助手の職業訓練校に3年間通います。その後半年の教育でPMTCが出来る歯科助手という資格が得られ、更に半年(つまり1年で)ポケットに触れる衛生士の資格が得られます。衛生士の給与は平均で25,6万、歯科助手は21,2万だそうです。
衛生士が一日に処置する人数は8~10人、一人大人で1時間、子供で30分ほど。歯科医師も1日15人ほど診療するそうです。もっとゆったり働いているのかと思ってました。
まわった所はベルリンの下町と郊外、そして中心部。どこも開業して2,3年で2,3人の歯医者でやっていました。もちろんすべて個室。広々とスペースをとっていました。
診療というより今回は器具の滅菌、保管のシステムについて見学しました。1軒目で歯科助手で器具のメンテナンス担当の方にいろいろ説明を受けました。2軒目では若くてかわいい女性ドクターに話を聞き、3軒目はインプラント専門医で忙しそうでした。ここは衛生士は一人いるか、いないかということでした。





午後からメラグ社の工場見学です。医院見学が長引き4時ごろ会社に着きました。社員の殆どはサッカーの試合を見るため仕事を切り上げ、会社が用意したビュースペースへ。シュークロイツ駅前の自社ビルの工場で製品の殆どを造っています。生産工程から検品の様子まで見せてもらいました。
最後に部長室でビデオを見ながら製品の使い方について質疑応答しました。ここで話題になったのはウォッシャーディスインフェクターをかける前に器具をどうするかです。
いままで乾燥すると器具についた蛋白質はこびりついて取れなくなるから乾燥させてはいけないと強く言われてきました。血液など色は落ちても蛋白質は残ってしまうと。それで使用後は水につけて置くようにしています。ところが、6時間以内にウォッシャーディスインフェクターを使うなら洗浄できるから水につけとく必要はないとの返事でした。それでは最後の患者が終わって一晩たってしまうときはどうか、水につけておいて時々錆びて困っていると質問したら、「水につけるなと言っているのではない。6時間以内ならつける必要はない。」
「水でなく蒸留水がいい」との返事。一同顔を見合わせて今まで言われたことは何だったのだろう?とそんな気分になりました。
ホテルまで送ってもらいツアーに合流。ホテルで食事。注文から出てくるまでが遅い!部屋に帰って爆睡。
6月28日(木)晴
午前中は自由行動。昨日案内してくれたサンドーさんに市内観光するなら組み立てるけどといわれたので渡りに舟でお願いすることに。
8時半にホテルに迎えに来てもらいベルリンの壁、国会議事堂、博物館、ブランデンブルク門、大聖堂等など。散歩しながらずいぶん歩いた。川沿いのオープンテラスで昼食。鶏の揚げ物にキヌアとアボガドの添え物。美味しい。スイーツを食べなければなかなかの糖質ダイエットになる。午後はグループに合流し4時間かけてワイマールへ。もとの東ドイツ領内のせいか落ち着いて静かな町。ゲーテとシラーの像が有名。彼らの家も現存している。今回の旅では一番気に入った所です。ホテルの雰囲気もいい。
6月29日(金) 晴
アイゼナハのバルトブルク城へ。ドイツ語でブルクは戦闘用の城、シュロスは居住用の城の意味。ここのお城はルードビッヒⅡのノイシュバインシュタイン城のモデルとなった所で、ワーグナーの歌劇タンホイザーの舞台となった騎士の間、歌劇の間、そして宗教改革で命を狙われていたルターが匿われて聖書をドイツ語訳した部屋(それまで聖書はラテン語で書かれていました)など見所が満載です。1000年以上前から建築が始まり古いところも北ドイツの中でも最もよく保存されているそうです。私たちが言った時は修復も終わり綺麗でした。

お昼は麓のクロアチアスタイルのレストランで。ポークカツレツのマッシュルーム添え。フライドポテト付き。そしてデザート。
その後フランクフルトへ戻り11時間のフライトを経て帰国。映画を3本観て、本を読んで、2食食べて、狭いこと除けば充実した機内生活。
時差ぼけはあるのだろうか?