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本阿弥光悦の大宇宙＠国立博物館
足立区は北千住にある横田歯科医院 院長の横田です。歯周病治療に力を入れています。
去る2月23日冷たい雨の降る中、上野の国立博物館へ大宇宙を観に行ってきました。その前にNHKの日曜医美術館で取り上げられたせいか、すごい混雑でした。
本阿弥光悦の名は吉川英治の「宮本武蔵」の中で初めて目にしました。刀剣の鑑定や研ぎを商売にしていて、お店には「御魂研ぎ所」の看板が掲げてある。そんな記憶です。江戸時代には光悦の名は名筆として知られていましたが、マルチクリエーターとして見直されたのは近代に入ってからのようです。
まず家業の刀剣です。本阿弥家に伝わる正宗の刀を筆頭に8振り。光悦の差料であった短刀「金象嵌 花形見」も展示されています。
書では重要文化財の鶴下絵三十六歌仙和歌巻（俵屋宗達 絵）や手紙、書状、写経、能の台本である謡本など。
蒔絵では国宝の船橋蒔絵硯箱ほか、斬新なデザインの箱や棚など手の込んだものばかり。
陶芸では重要文化財の黒楽茶碗 時雨をはじめ素朴だが切れ味のある作品が並びます。光悦はろくろを使わず手捏ねで作陶していました。手に持ってみたかったけれどそれは叶いません。残念。展示では光悦茶碗―土の刀剣と題しています。
光悦は熱心な法華経信
者でした。現世利益を説く法華経の教えに押されて好きな世界に邁進したようです。これってマックス・ウェーバーの「プロテスタントの倫理と資本主義の発達」と似てませんか？
